ケント紙とは
ケント紙はもともと、その用途を主として製図に用いてきた硬めの印刷用紙です。
どちらかといえば画用紙に近い部分があるでしょうか。
ただ、画用紙と比較してその表面はツルツルしており、毛羽立ちも無く高級感があります。
さらに製図目的で利用されてきた用途から、鉛筆やボールペンといった筆記具にもなじむ、という性質も併せ持ちます。
ケント紙のメリット
それではこのケント紙、印刷ではどのような用途に用いられる場面が多いのでしょうか?
まずはケント紙ならではの触感と硬さから考えますと、印刷紙の中でも高級感が高く、
破れにくい面があります。具体的には名刺やメンバーズカード、ポストカードといった面積が小さい印刷物に用いられることが多いですね。
また、カレンダー(特に卓上カレンダー)にも用いられます。カレンダーの場合は一年を通じて必要な印刷物ですから、
その分しっかりした材質の印刷紙を用いるのは理にかなっているといえるでしょう。
ケント紙は万能紙?
ちなみにケント紙に印刷した場合、通常のコピー用紙に印刷した場合と比較すると若干暗めの印刷の出来になる傾向があります。
ただ、だからといって不快になるほどのものではありません。
むしろケント紙ならではの硬さや高級感と、筆記用具と同様にインクジェットプリンタ等の印刷インキとの相性も抜群なことから、
利用される場面の多い印刷用紙です。